【イベントレポート】詩集「春雪トンネル」展示会と朗読&音楽ライブ/さくらてらす

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9/22、さくらてらすにて行われた“詩集「春雪トンネル」展示会と朗読&音楽ライブ”にお邪魔してきました。
今回はそのレポートをお届けします。

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「春雪トンネル」の著者である藤枝利教さんは、脳性マヒで手足と口が利きません。
そんな中で27年間、1年に20作以上の詩を書き続けてきたそうです。
そして昨年の5月「春雪トンネル」を出版されました。

普段、藤枝さんはトーキングエイドという会話補助装置を使っています。
文字を入力すると音声出力や画面表してくれますが、やはり伝えることの量は、限られてしまいます。

なので、詩を書くことは藤枝さんにとって大切なコミュニケーションツールの1つ。
自分が書いたものを誰かに読んでもらうことで、人とのふれあいの輪を広げてきました。

棒をつけたヘッドギアで、トーキングエイドを操作する藤枝さん

棒をつけたヘッドギアで、トーキングエイドを操作する藤枝さん

地元茨城県つくば市などで、今回のような展示や朗読の活動を積極的にされてきましたが、東京でも是非開催したいという夢をお持ちだったとのこと。
このさくらてらすで念願叶って、この笑顔!
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ギャラリーにびっしりと展示されている詩の数々。
レイアウトもご自身でいろいろアイディアを出されたそうです。
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少しでも多く自分の言葉を伝えたい、そんな思いのあらわれかもしれません。
そんな藤枝さんの詩は、どれもわかりやすくてストレート。
日常の中でふと感じた悩みやうれしかったことが赤裸々に伝わってきます。
ありのままの自分を見せる心の強さと独特の発想に心を動かされました。

その言葉をさらにサンクサンクスの皆さんが彩を添えます。
朗読と音楽ライブの会場は、ギャラリーのお隣、レストラン「エルトレス」です。

朗読をするサンクサンクスの皆さん

朗読をするサンクサンクスの皆さん

星の王子さまの朗読に続いて、藤枝さんの詩も紹介されました。
情感たっぷりの朗読と、効果的なシンセサイザーが作る特別な空間がそこにはありました。

当日はあいにく強めの雨でしたが、ご予約のお客様もたくさんいらっしゃって大盛況。
美味しいランチとライブを楽しまれました。

そして最後は会場の皆さんも一緒に「見上げてごらん夜の星を」を歌ってお開きとなりました。

サンクサンクスのメンバー、前尾さんは大崎在住で、朗読のボランティア活動をされている方。
「地元でこういう活動ができてうれしい、今後も機会を増やしていきたい」と、
次への意気込みを語っていらっしゃいました。

取材を終えた後、朗読された詩の一節がふと頭をよぎりました。
「幸せなこと…ひとりで散歩に行けること」
雨風が強かったのですが、少し遠回りして帰りました。

▼詩集「春雪トンネル」展示会と朗読&音楽ライブ/さくらてらす
・開催日時:2016年9月22日
・会場:さくらてらす五反田・エルトレス
・イベント紹介記事:朗読&音楽ライブ、詩集「春雪トンネル」展示会を同時開催/さくらてらす

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